何はともあれ畑から
ポコポコキッチンについて に書いたとおり、私たちのスタートは飲食店としてではなく「畑やってみようよ」から始まりました。
何かを生み出すこと、イメージすること、共有すること、これらが理解できる人たちと一緒に畑やお店を育てていきたいと思っています。
農業のプロじゃない
ポコポコファームが目指しているのは「一緒に育てて食べる」という経験値を共有すること。たくさん作るとか、形の揃った野菜を作ることではありません。2021年から初めての農作業に取り組んでいる初心者集団ですので、当然失敗もたくさんします。
ただ、地域の先輩方からいろんなことを教えてもらい、手伝ってもらったりして、想定していた何倍も収穫することができました。そして収穫したものを調理し、みんなで食卓を囲むことができたのです。
何を育てたの?
2021年はトマト、ミニトマト、ナス、オクラ、パプリカ
かぼちゃ、ブロッコリー、長ねぎ、かぶ、モロヘイヤ
つるむらさき、セロリ、パクチー、人参、唐辛子、水菜
きゅうり、万願寺とうがらし、キャベツ、白菜、里芋
生姜、大豆、小豆、小麦、蕎麦、玉ねぎ、にんにく
ズッキーニ、スイスチャード etc.
けっこう植えましたね。でもほとんどちゃんと収穫できましたよ。初めての挑戦にしては上出来の一年目だったかと思います。
それでも生産者側でいたい
どうしても今の時代は効率化や成果主義、大量生産大量消費から逃れられない。それらの恩恵をめちゃくちゃ受けてることはもちろん分かってるつもりです。テクノロジーを上手に使いこなしながら、納得できる距離感を測っていくことが大事なのかなと思います。
だから私たちは生産できる側でいたいのです。
みんなで育てて、みんなで食べる。
ただそれだけのことが難しくなってる現状にどうしても違和感を抱いちゃうんですよ。
共同体として、より良いコミュニティを作っていく小さな町のように。
仕事や奉仕活動、飲み会やお祭りみたいなことを、畑や店単位でやろうとしているのです。
足るを知る
ポコポコキッチンは、こうしてみんなで野菜を育てるところからやってるお店なので、申し訳ないのですがセルフサービス的な部分も多いですし、メニューが豊富に揃っているわけでもありません。営業日も多くないし、おまけに紹介制です。
でも、私たちはここにしかない喜びがあるはずだと信じています。
「自分たちは何があれば満足するのか」を追求していきたいし、その価値基準に近づいていくことによって幸福度は増していくんじゃないかと。
「足るを知る」
これが僕たちが理想としているコミュニティのあり方なのだと考えています。